■手刻みとプレカット、真逆の2つを合わせる発想■
骨組みの加工はプレカット(機械加工)と手刻み(職人の技)を併用し、美しい化粧仕
上げを可能にしました。プレカットの良さである工期短縮と高品質、手刻みの良さ
である自在な骨組みと緻密な仕上げ、その2つを合わせる事により、在来工の良さ
(軸組みの美しさ)を最大限に発揮できます。化粧で梁を見せたり、斜めに登り梁を
配置するなど、本来プレカットでは実現不可能な柔軟な組み合わせを、工期を短縮
しつつ職人の手仕事で実現しています。
耐力壁は、筋交い+耐震パネルを併用します。さらに、壁直下率を十分検討します。
壁直下率とは2階壁の下に1階壁がどれだけあるかを表した値の事。 地震対策では
とても重要な役割を果たします。耐力壁量と壁直下率、その二つを必ずチェックして、
地震に備えます。(その他偏芯率など細かなチェックも沢山行います。)
屋根骨組み(垂木)は一般的には45mm角を使う事が多いようですが、当社は杉 一
等材105mm角を使います。その垂木を、桁、母屋の所定の位置にカギ込み (大工
による手刻みで細工)さらに長さ150mmのボルトでしっかりと固定します。そう
する事 で、太い垂木が上下の左右の揺れに対ししなやかに連動し、バランス良く
揺れる力を分散させ、屋根の倒壊を防ぐ狙いがあります。
屋根は4重構造になっていて、最下部の下地(化粧野地板)は天井兼用で厚み30mm
の化粧杉板を使います。30mmの厚板を105mm角の太い垂木にしっかりと固定す
る事により、地震の揺れを逃がす役割を果たします。さらに、屋根下地完了後、
↓↓↓この様に化粧野地板に直接断熱材を設置し、断熱材を挟み込む形で野地板下
地(捨て垂木)を設置します。施工上やもうえず出来る断熱材の隙間には、発泡ウレ
タンで充填補強を行います。最終的に構造用合板を設置し3重構造の屋根下地が完
成し、屋根材を含め4重構造の屋根を形成します。
断熱材厚み65mmのポリスチレンフォームと野地下地(捨て垂木)を設置した様子。
断熱材に隙間が生じる場合には、発泡ウレタンを充填し補強を行います。
構造材の美しさを可能な限り見せる造りで仕上げます。正味材料は人の寿命より
も長持ちします。素材は県産材を活用します。産地のならではの低コスト、高品
質な素材は、国産材と比較しても群を抜く美しさで、とても綺麗な仕上げを実現
できます。
素材は、土台:ヒノキ(徳島県産)
柱:杉(徳島県産)
梁:杉(化粧材、徳島県産)と松(構造材、アメリカ産)を併用します。
写真に写っているシートは土間シートと言って地中から上がってくる湿気をシャッ
トアウトする為のもの。湿度(水分)が物体の中を通過する時の抵抗値を『透湿抵抗』
と言います。コンクリートの場合厚み100mmだと透湿抵抗(70) となります。防
湿シート(土間シート)の場合透湿抵抗(260)なので、コンクリートだけよりシート
を併用する方が圧倒的に効果がある事がわかります。 ちなみに、湿度をシャットア
ウトする意味は、シロアリ被害の防止、カビ、 木部腐食の防止、鉄筋の腐食(錆)の
防止が、主な目的です。また、住宅瑕疵担保責任保険加入条件に土間シートの記載
条項がございますので、シートの 施工は必ず必要と成ります。
土台と基礎の間には基礎パッキンを施工します。建物と基礎を絶縁する事により床
下全体の換気が可能となり、シロアリ被害の予防、木部のカビと腐食の予防が大き
な目的です。素材は、ポリオレフィン樹脂+炭酸カルシウムで出来ており、半永久
的な物性と品質を備えます。
玄関ポーチは、コンクリートで外とつながる部分。屋内の熱がコンクリートを伝わ
り屋外へ逃げていきます。これが冬の玄関ホールの底冷えの原因です。コンクリー
トを打つ前に、断熱材(3種ポリスチレンフォーム65mm)を設置する事により、屋
内の熱損失をシャットアウトします。
ポーチコンクリートを設置後の様子です。水色の部分が埋め込まれた断熱材です。
これで、屋外と屋内を完全に分別したことになります。
屋根断熱材は外断熱とします。素材はA種ポリスチレンフォーム3種b厚み65mm
を使います。屋根断熱で最も大切な事は、屋外の熱を屋根裏に取り込まない事。一
度入った熱は、どんどん充満し結果蒸し風呂状態になってしまいます。天井断熱は
その点で不適切だと当社は考えます。今のところ屋根断熱で一番理にかなうのは外
断熱だと当社は考えます。
床断熱は土台、大引の間にA種ポリスチレンフォーム3種b厚み65mmをはめ込み
ます。気密テープを併用し湿度による木部の収縮に備え、万全の対策を講じていま
す。
ユニットバスを設置する場所は、玄関ポーチ同様床が設置できない為、コンクリート
がむき出しになります(実際はユニットバスの床下)。そのコンクリートは屋外と繋が
っていますので、断熱材をしっかりと充填し、屋内の熱損失を出来るだけ無くします。
ユニットバス床下の配管メンテナンスをするた為に設ける基礎人通口に、断熱蓋を
設置しています。床下の目に見えない部分にまで、徹底して品質管理を施すことに
より、室内環境は確実に快適側になっていきます。
床下点検口のふたは高断熱タイプを使います。点検口は床下メンテナンスに欠 かせ
ない入口です。しかし、そのふたは通常断熱されていません。建物全体を高断熱にし
ても、点検口より熱が逃げては高断熱の意味がなくなるので、細かな配慮ですが、高
断熱ふたを使います。
電気工事の配線は通常、灰色などの1色が多いですが、1色だとどの電気機器がつな
がっているか分からない事があります。電気工事をしている人もまちがえて配線を
してしまうことがあるようです。当社では以下のように、用途別に配線を色で判断
できるように、「カラー配線」を行っています。
赤:電灯(照明)/換気
黄:食器洗い乾燥機
橙:トイレ
緑:アース
灰色:IH クッキングヒーター
青:コンセント
白:専用回路
茶:洗面化粧台
黒:エアコン
床下の排水配管のコーナー部材は透明色(クリア)を使います。さらに接着剤はブル
ー色を使います。配管が透明なので、接着剤が透けて確認でき接着不良を一目で判
別する事が可能です。また、配管で一番詰まりやすいコーナー部分が透明なので、
目視 でメンテナンスの有無を確認できます。
床下の給水・給湯配管はブルー(水)とピンク(お湯)に色分けし、(←ここまでは一般
的、ここからは当社独自→)屋内配管スタート地点を一か所にまとめ、そこから各
設備機器へダイレクトに繋ぎます(当社独自のヘッダー方式)。それにより、著しい
水圧低下を防ぐ事が出来ます。また、配管途中でのつなぎ目が無くなるので、水漏
れの心配を排除、さらに配管スタート地点が一か所なので、集中してメンテナンス
が可能です。
従来は、TVの横、PCの近く、ユニットバスの上など、ばらばらだったメディア関係
機器(TV・インターネット・電話の分配及びルーターなど)を一か所にまと めます。
そうする事で、増設、取り換え、設定の変更などが簡単に行え、メン テナンスも楽
になります。また、目障りな配線が目につかなくなるので、とて もスッキリしたマ
ルチメディア環境となります。
上げを可能にしました。プレカットの良さである工期短縮と高品質、手刻みの良さ
である自在な骨組みと緻密な仕上げ、その2つを合わせる事により、在来工の良さ
(軸組みの美しさ)を最大限に発揮できます。化粧で梁を見せたり、斜めに登り梁を
配置するなど、本来プレカットでは実現不可能な柔軟な組み合わせを、工期を短縮
しつつ職人の手仕事で実現しています。
■強固な地震対策(壁)■
耐力壁は、筋交い+耐震パネルを併用します。さらに、壁直下率を十分検討します。
壁直下率とは2階壁の下に1階壁がどれだけあるかを表した値の事。 地震対策では
とても重要な役割を果たします。耐力壁量と壁直下率、その二つを必ずチェックして、
地震に備えます。(その他偏芯率など細かなチェックも沢山行います。)
■強固な地震対策(骨組み)■
屋根骨組み(垂木)は一般的には45mm角を使う事が多いようですが、当社は杉 一
等材105mm角を使います。その垂木を、桁、母屋の所定の位置にカギ込み (大工
による手刻みで細工)さらに長さ150mmのボルトでしっかりと固定します。そう
する事 で、太い垂木が上下の左右の揺れに対ししなやかに連動し、バランス良く
揺れる力を分散させ、屋根の倒壊を防ぐ狙いがあります。
■強固な地震対策(屋根)■
屋根は4重構造になっていて、最下部の下地(化粧野地板)は天井兼用で厚み30mm
の化粧杉板を使います。30mmの厚板を105mm角の太い垂木にしっかりと固定す
る事により、地震の揺れを逃がす役割を果たします。さらに、屋根下地完了後、
↓↓↓この様に化粧野地板に直接断熱材を設置し、断熱材を挟み込む形で野地板下
地(捨て垂木)を設置します。施工上やもうえず出来る断熱材の隙間には、発泡ウレ
タンで充填補強を行います。最終的に構造用合板を設置し3重構造の屋根下地が完
成し、屋根材を含め4重構造の屋根を形成します。
断熱材厚み65mmのポリスチレンフォームと野地下地(捨て垂木)を設置した様子。
断熱材に隙間が生じる場合には、発泡ウレタンを充填し補強を行います。
■素材が持つ強度と美しさを生かす組み方■
構造材の美しさを可能な限り見せる造りで仕上げます。正味材料は人の寿命より
も長持ちします。素材は県産材を活用します。産地のならではの低コスト、高品
質な素材は、国産材と比較しても群を抜く美しさで、とても綺麗な仕上げを実現
できます。
素材は、土台:ヒノキ(徳島県産)
柱:杉(徳島県産)
梁:杉(化粧材、徳島県産)と松(構造材、アメリカ産)を併用します。
■湿気をシャットアウト■
写真に写っているシートは土間シートと言って地中から上がってくる湿気をシャッ
トアウトする為のもの。湿度(水分)が物体の中を通過する時の抵抗値を『透湿抵抗』
と言います。コンクリートの場合厚み100mmだと透湿抵抗(70) となります。防
湿シート(土間シート)の場合透湿抵抗(260)なので、コンクリートだけよりシート
を併用する方が圧倒的に効果がある事がわかります。 ちなみに、湿度をシャットア
ウトする意味は、シロアリ被害の防止、カビ、 木部腐食の防止、鉄筋の腐食(錆)の
防止が、主な目的です。また、住宅瑕疵担保責任保険加入条件に土間シートの記載
条項がございますので、シートの 施工は必ず必要と成ります。
■基礎の絶縁が建物の耐久性を高める■
土台と基礎の間には基礎パッキンを施工します。建物と基礎を絶縁する事により床
下全体の換気が可能となり、シロアリ被害の予防、木部のカビと腐食の予防が大き
な目的です。素材は、ポリオレフィン樹脂+炭酸カルシウムで出来ており、半永久
的な物性と品質を備えます。
快適にする為の構造
■徹底した断熱施工①■
玄関ポーチは、コンクリートで外とつながる部分。屋内の熱がコンクリートを伝わ
り屋外へ逃げていきます。これが冬の玄関ホールの底冷えの原因です。コンクリー
トを打つ前に、断熱材(3種ポリスチレンフォーム65mm)を設置する事により、屋
内の熱損失をシャットアウトします。
ポーチコンクリートを設置後の様子です。水色の部分が埋め込まれた断熱材です。
これで、屋外と屋内を完全に分別したことになります。
■徹底した断熱施工②■
(c) Ota consotruction design co.,ltd.
壁断熱材は現場発泡ウレタンを施工します。理由は一般的な固形断熱材(グラスウ
ールなど)は、筋交いなどの構造物部分をカットしてはめ込む必要があり、どうし
ても隙間が出来てしまう為、断熱性能が下がってしまいます。吹付発泡ウレタンは、
吹付時に膨張し隙間なく断熱施工が可能です。
ールなど)は、筋交いなどの構造物部分をカットしてはめ込む必要があり、どうし
ても隙間が出来てしまう為、断熱性能が下がってしまいます。吹付発泡ウレタンは、
吹付時に膨張し隙間なく断熱施工が可能です。
■徹底した断熱施工③■
屋根断熱材は外断熱とします。素材はA種ポリスチレンフォーム3種b厚み65mm
を使います。屋根断熱で最も大切な事は、屋外の熱を屋根裏に取り込まない事。一
度入った熱は、どんどん充満し結果蒸し風呂状態になってしまいます。天井断熱は
その点で不適切だと当社は考えます。今のところ屋根断熱で一番理にかなうのは外
断熱だと当社は考えます。
■徹底した断熱施工④■
床断熱は土台、大引の間にA種ポリスチレンフォーム3種b厚み65mmをはめ込み
ます。気密テープを併用し湿度による木部の収縮に備え、万全の対策を講じていま
す。
■徹底した断熱施工⑤■
ユニットバスを設置する場所は、玄関ポーチ同様床が設置できない為、コンクリート
がむき出しになります(実際はユニットバスの床下)。そのコンクリートは屋外と繋が
っていますので、断熱材をしっかりと充填し、屋内の熱損失を出来るだけ無くします。
■徹底した断熱施工⑥■
ユニットバス床下の配管メンテナンスをするた為に設ける基礎人通口に、断熱蓋を
設置しています。床下の目に見えない部分にまで、徹底して品質管理を施すことに
より、室内環境は確実に快適側になっていきます。
■徹底した断熱施工⑦■
床下点検口のふたは高断熱タイプを使います。点検口は床下メンテナンスに欠 かせ
ない入口です。しかし、そのふたは通常断熱されていません。建物全体を高断熱にし
ても、点検口より熱が逃げては高断熱の意味がなくなるので、細かな配慮ですが、高
断熱ふたを使います。
メンテナンス性を良くする為の構造
■9色に色分けした電気配線■
電気工事の配線は通常、灰色などの1色が多いですが、1色だとどの電気機器がつな
がっているか分からない事があります。電気工事をしている人もまちがえて配線を
してしまうことがあるようです。当社では以下のように、用途別に配線を色で判断
できるように、「カラー配線」を行っています。
赤:電灯(照明)/換気
黄:食器洗い乾燥機
橙:トイレ
緑:アース
灰色:IH クッキングヒーター
青:コンセント
白:専用回路
茶:洗面化粧台
黒:エアコン
■配管コーナー部材は透明色を使う ■
床下の排水配管のコーナー部材は透明色(クリア)を使います。さらに接着剤はブル
ー色を使います。配管が透明なので、接着剤が透けて確認でき接着不良を一目で判
別する事が可能です。また、配管で一番詰まりやすいコーナー部分が透明なので、
目視 でメンテナンスの有無を確認できます。
■給水、給湯配管はヘッダー方式■
床下の給水・給湯配管はブルー(水)とピンク(お湯)に色分けし、(←ここまでは一般
的、ここからは当社独自→)屋内配管スタート地点を一か所にまとめ、そこから各
設備機器へダイレクトに繋ぎます(当社独自のヘッダー方式)。それにより、著しい
水圧低下を防ぐ事が出来ます。また、配管途中でのつなぎ目が無くなるので、水漏
れの心配を排除、さらに配管スタート地点が一か所なので、集中してメンテナンス
が可能です。
■マルチメディアBOX■
従来は、TVの横、PCの近く、ユニットバスの上など、ばらばらだったメディア関係
機器(TV・インターネット・電話の分配及びルーターなど)を一か所にまと めます。
そうする事で、増設、取り換え、設定の変更などが簡単に行え、メン テナンスも楽
になります。また、目障りな配線が目につかなくなるので、とて もスッキリしたマ
ルチメディア環境となります。